毛利 武司 のすべての投稿

毛利 武司 について

毛利武司 2015年11月に開店した「鮨武」のオーナー。 100年以上続く江戸前鮨店の4代目として四谷に生まれ、鮨の歴史や仕込の作法を肌で感じて育ってきた。 大学卒業と同時に父の店に修業に入り、以降22年暖簾を守ってきた。 両親の他界を機に「暖簾ではなく自分の名前で勝負したい」との思いから家業をたたむことを決意。6年の準備期間を経て代々木上原に「鮨武」をオープンさせた。代々木上原は妻の生まれ育った土地。 「とにかく旨いものが好き」 反面、どんなに飾り立てていても味が悪いものは食べたくない。 鮨武の食材もすべて納得が行くものでないと気が済まない性分、よって商売下手を自認。

「七り」 が大切

七リが大切

「しちり」と読みます。七つの「リ」です。

シャリ・のり・ガリ・あがり(お茶のこと)・にきり(お醤油)・おしぼり、これに「おしゃべり」を足して7りです。

『鮨屋でただのものが七つありますよ、当ててみてください』なんて会話が始まります。まあシャレというか会話のネタです。

お客さまは一生懸命に考え始めます。

「えーっと、あ、わかった!がり!」

「ハイ正解、あと6つありますよ」

そんな会話です。であーでもないこーでもないと言いながら少しずつ正解が出始めます。

1、ガリ 2、シャリ(ごはんですね) 3、にきり(鮨屋でのお醤油のことです) 4、のり 5、あがり(お茶)

ときてあと二つ。

ここで「おしぼり」と「おしゃべり」と続いて落ちになる。

こんなことです。まあお遊びですね。

でもこの7り、けっこう重要だと私は思っています。

ガリ、のり、シャリ、あがり、にきり…ここらあたりが「イマイチ」ならともかく、「マズイ」と私にとってはその時点で帰りたくなります。

オシボリが臭うのも困りもの。

何が気に入らないんだか終始不機嫌そうに黙りこくってたり、聞いてもいないのに要らない話をベラベラとしてくるのもご勘弁。

そうしてみるとこの7り、鮨屋にとっては

笑い話ではすまない大切な要素なんですよ。