時給1000円のアルバイトスタッフが店を代表してお客様にお詫びを言う、ということ。プライドについて。

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◆時給1000円のアルバイトスタッフが店を代表してお客様にお詫びを言う、ということ。

先日行ったお店でこんなことがありました。

お昼時だったのですが、注文したものがなかなか出てきません。

「さすがに遅い・・・」会話が途切れがちになったころ

私たちのオーダーしたものがお隣のテーブルに提供されていたことがわかりました。

飲食店ではよくある提供ミスです。

 

いい場面に遭遇したな、と思いました。

こんな時にどう対応するかでその店の意識が分かるからです。

 

その店はさすがでした。

 

まず担当のホールスタッフが謝りに来て、大至急用意することを伝え、ほどなく料理が運ばれてきました。

料理を楽しんでしばらくしたころ、ホールの責任者らしき女性が

「先ほどは大変失礼いたしました。申し訳ありませんでした。お料理のお味はいかがですか?」

と挨拶に来たのです。

そのタイミングが素晴らしかった。

ちょっと待たされてイラっとしていた空気が、美味しいモノを食べて会話も弾み、

待たされたことを忘れそうになる頃合いを見計らって現れたのです。

 

当然「気にしなくていいですよ、とても美味しいです」と答えます。

そう答えざるを得ないタイミングと言うものがあるのです。

その後、次のメニューが出るときに元のスタッフが一言謝罪してから提供します。

もうこちらはミスがあったことなど忘れているほど。

 

そして、会計後

お店を後にした私たちを先ほどのホール長の女性が追ってきて

「本日は大変失礼いたしました。二度とこのようなことはいたしません。また是非いらしてください」

と深々と頭を下げたのです。

完璧。

そのトークにはいささかの淀みがなく、また行き過ぎた迎合も見えません。

極自然な、むしろ堂々としたけれんみのない態度でのお詫びでした。

「全然気にしてないですよ、ありがとう」と返しました。

 

その店に案内してくれた方によると、その女性も時給1000円のアルバイトだそうです。

”時給1000円のアルバイトスタッフがお店を代表してものを言っている”わけです。

 

素晴らしいことです。

自分の職場に誇りを持っていなければあれだけの態度はとれないものです。

謝ることはおそらく誰にでもできるでしょう。ただ誤ればいいのなら。

彼女の立ち回りには

「絶対にうちの店に対して悪い印象をもったまま帰らないで欲しい」

という強い願いが感じられました。

 

彼女にとってあのお店は

「絶対にすべてのお客様が大満足で後にする」

と決まっているのです。

これをプライドと呼びます。

料理、接客、掃除・・すべてが完璧でないと我慢できない、ということです。

 

アルバイトがプライドをもって働くお店に悪いお店はありません。

あなたは自分の仕事にプライドをもっていますか?