飲食店を使わない、と言う人は殆どいません。
そして飲食店の情報交換もたいていの人は大好きです。
この間行ったあそこのお店はこうだったああだった・・・。
だから飲食店の口コミサイトも大いに盛り上がっています。
中には自分の行った飲食店の評価をアップすることに非常な喜びを感じている方も多いようです。
こわいのは、その手のサイトで評判が高いお店と利益が出ているお店が一致していない、ということです。
特に目立つのが「CP(コストパフォーマンス)」なる言葉。
広くはサービスや雰囲気も含んで使いますが、多くの方は料理の値段について使います。
「2千円でこれだけ出れば大満足。CPサイコー★★★★★」みたいな(^_^;)
どれどれと写真を見ると確かに凄い内容のお料理が出ています。
「こんなに出しちゃって儲かるのかな」
「多分大量仕入れで安くしてるんだよね」
なんてお客様の声が聞こえてきそうです。
資本力のある会社がバックにいたりするなら
こういうサイトを上手く使って集客につなげるのもありでしょう。
ただ、そうでない個人経営のお店が
この手のサイトで好評価を得ようと頑張るのはキケンです。
利益の出ない商売を我慢して続けてもいいことはありません。
資本力のない個人店は確実に利益を生む商売を積み上げることが大切。
利益を無視して運営しても長く我慢できなくなってしまうからです。
数十万人のサイト利用者の評価ではなく
あなたのお店に「今」来ているお客様を大切にすることです。
そしてきちんと利益のでる価格で、それを堂々といただける一生懸命な姿勢で
真面目に商売を積み上げることです。
だから個人経営のお店でこのような張り紙を見るとちょっと安心します。↓
「写真撮影はお好きにどうぞ。〇べログ等への投稿はご遠慮ください。」
また、こんな張り紙を出している喫茶店も浅草にありました。↓
「いちいち料理の写真を撮ってインターネットに出すのはやめてください。迷惑です。」
「うちはそこでは勝負していない。勝手に評価しないでくれ」というわけ。
立場を逆にすると分かります。
誰だって頼んでもいないのに、したり顔で評価されるのは嫌なものです。
ネットで資本力のあるお店と横一線で比較されたらそれこそ迷惑というもの。
商売上都合がいいか悪いかの話しではなく
個人店のオーナーがこういう気概でいること、私は大好きです。