頑張ろう禁煙 その4

過料2000円
1本を5分程度かけて吸っていたとして、一箱で100分、二箱なら200分がタバコに費やされていたことになります。3時間以上です。その間仕事は止まるか中途半端です。
実に勿体ない時間の使い方ですが、いざ、この時間がポンっと空くと、今度はやることがなくて手持ちぶさたになります。
これも禁煙の敵です。癖で吸ってしまうってやつです。
休憩などで椅子に座った瞬間、もう手はポケットの中を探し始めます。習慣だから仕方ないのです。

最初の1~3日はとにかく時間が長いです。一番きつい時間を早く過ごしてしまいたいのに時計はちっとも進んでくれません。ずーっとイライラしています。ニコチンの甘ーいささやきもずっと頭の中を駆け巡ります。

妙に悲しくなったりもします。気持ちが不安定になって急に落ち込んだり、ガーっと叫びたくなったり。
そんな自分にまたイライラしたりなさけなくなったり。もう軽いウツ状態です。

こんな時に、私は例の2ちゃんに書き込んでたワケです。
「吸いたくてしょうがないです。だれか助けてください。あーーー。」とか。

もうね、チョー恥ずかしいですね。
いい大人(当時30歳)がネットの、しかも悪名高き2ちゃんねるに、あろうことか
「助けて・・」とか。
でも事実だから仕方ないです。それくらいダメダメの禁煙期間でしたから。

で、ちゃんと返事がきます。
「モーリーさんがんばって。早く寝ちゃいなよ。」みたいな感じです。
これにずいぶん勇気をもらっていました。

「こんなとこでグダグダ言ってねーで吸えよハゲ!」とかも来るんですけどね。

親切に肺がんの胸部写真とか貼ってくれる「禁煙の先輩」も現れたりしてとにかく応援してくれたわけです。
で翌日「モーリーさん吸っちゃった?」とか書いてあるので「まだ頑張ってます」とかね。
そんな中で貴重なアドバイスもいくつか教えてもらったりしてました。たとえば

「開き直ることで自らの逃げ道を閉ざす。」

禁煙すると太る、とか、イライラして周りに迷惑がかかる、みたいなニコチンのささやきがあったら
「太ればいいじゃん。」
「迷惑かけても禁煙に成功したらお釣りがくるくらい感謝されるから大丈夫。」
「友達がいなくなってもいいから吸わない」
みたいなことですね。
この開き直り作戦は私にとっては有効でした。
実際に段ボール箱に八つ当たりしてボコボコにしちゃったりしてました。
みっともない行動で、いい恥さらしだけど、
「それでもいいから絶対に吸わない」と決めたわけです。
開き直りです。

少しすると今度は急激に眠くなったりします。それも強烈な睡魔です。あまり眠くて、当時経営していた自分の店を臨時休業にして山手線で寝たことありました。
いいんです。仕事に影響が出ようが、お客様に迷惑かけようが、当時の私には
「何してもいいから絶対に吸わない」
という方法でしか乗り切れなかったんです。

なんで家じゃなくて山手線なの??と思うでしょうね。
簡単です。
家に帰れば妻に「大丈夫?」とか言われるだろうし、禁煙と商売のどっちが大切がという話にもなるでしょう。
とにかく眠くて、イライラしてて、そんな自分に情けない思いをして負けそうな時に
「そのこと」について誰かと話すことはムリ、カンベンしてほしい。。という気持ちだったわけです。

仕事を持つ大人としては許されなくても、当時の私には正義でした。
何十回も禁煙に失敗し、ガムやシールに数十万円もつぎ込んでも禁煙できなかった私が
補助グッズなしで3日も禁煙してる・・・。このチャンスを逃したらもうダメかもしれない・・・。

そんな感じです。
「吸うための口実を自分に与えない」
これが私には禁煙の極意に思えます。