1軒任されるまで成長!それから海外で 寿司!

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ここ数か月、ブログや旧知の友人筋から「海外にすし職人を紹介してほしい」という依頼がチラホラ来ています。どれも同じような内容です。

「○○に一軒すしレストランを出すから、立ち上げから見てくれる人(店長)を紹介してほしい」

給料は国にもよりますが大体25万前後です。
5件ほど同じような依頼を受けているのですが、残念ながら紹介に至っていません。
私が見ている今のスタッフはまだそこまで成長していない人が殆どです。
やれるだろう、と思うスタッフは、「海外より日本がいい」と目標を変えています。

この手の引き合いが多いんですね。「ぜーんぶ一人で出来る人。」

なので、今海外就職を目指している職人さんは焦らないでください。
クールジャパンはこれからも一定の理解と尊敬を得て海外で浸透していくでしょう。

しっかり実力をつければ数年後でも仕事はあるはずです。
飲食店といっても、覚えなくてはならないことは「まな板仕事」だけではありません。
すしが握れて、ロール寿司が作れて魚が下せても、それだけでは本当に限られた仕事しかできないです。それでは「一軒任せる」と言われても困ってしまいますね。

つい先日、このブログを見て訪ねてきてくれた大学生がいました。
すし職人になって、将来は海外で仕事してみたい、その為に私の下で勉強したい、と語ってくれました。

私は、敢えて
「それは楽な道のりではない。つらいと思うこともあるだろうけど一緒に頑張ろう」と伝えました。
彼も、「ちょっとやれるようになれば海外に行ける」、と思っていたからです。
やれる仕事はあるだろうけど、結局はちゃんと仕事ができないと続かないです。
だからじっくり進んでいこうと彼に伝えたのです。

彼はよく理解してくれ、まずはアルバイトからはいり、来春の卒業と同時に社員として入社することになりました。
大学を出てまですし職人?と思う方もいるでしょう。でも私は、本人がやる気があって入ってくるなら、私は自信をもってこの道をすすめます。

自身がまず美味しい寿司を求めて成長し、それをお客様に食べて頂いてその笑顔を見る、
それは素晴らしい体験です。がんばれば頑張るほど「あなたのお寿司は美味しい!」とう言ってくれるお客様が増えていきます。食材の優劣ではなく、あなたのウウデ一本でです。

店舗内では後輩の成長を助け、チームを作りあげ、「いいお店」目指してみんなで頑張り
売り上げを伸ばして利益を上げる、管理とかマネジメントの勉強も、比較的若い年齢でできる、というのも飲食の特徴ですね。

勿論、立っている時間が長くて大変だ、とか、休みが少ないとか、大変な部分も沢山あります。でも考えてみてください。「海外ですしレストランの責任者」となったら、それは本当に大変なワークが待っています。とてもじゃないけど、自分の休憩とか休日のことなんて、少なくとも開店後しばらくは考えられないはずです。

「この店を繁盛させる!」と覚悟を決めて仕事についたら、そのこと以外は考えずに没頭しなければ、成果なんて出るものではないのです。
結局1年くらいで選手交代されちゃいます。あなたの店ではないのだから当然ですね。

1軒任される、ということは、すしの技術は勿論だけど
こういった「目的に向かって一心不乱に突き進む強さ」みたいなものが、なによりも増して重要なのです。

飲食は労働と賃金についてのバランスがよくないと言われている職場です。
給料のわりに仕事はきついのです。
きついくらいやらないとお客様は喜んでくれないです。
ということは成果が出ている状態では、スタッフみんながすごくいい顔して汗を光らせているものです。
大袈裟ではなく、全身全霊を仕事に注ぎ込んで、お客様が喜んでくれて
数字という形で成果が見えたときに
仲間と一緒に満面のガッツポーズ!これが飲食店です。

ワークライフバランス?

あなたが今すしで身をたてようとしているのなら
寝ている間も寿司と店舗のことを考えていてください。
一軒やれるようになれば状況は自ずとよくなります。
今はあなたのすべてを仕事に傾けるときです。
わき目を振らず目標にむかって豪胆に突き進んでください。
出来る人はチャンスですよ。