腕がいいすし職人はハートもよくしよう!

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大人と子ともの違いってなんでしょう。
私は人間が大人であることの証として
「次の世代を一人前の大人に育てることができるかどうか」が一つの目安だと思っています。
(自分の子供か、や、結婚の有無は問題ではない)
すし職人も同じ。

すしの技術は長けてるけど、後輩をきちんと導いてあげられないのは、一人前とは言えないぞってことです。

自分がきちんと仕事するのはあたりまえ。
後輩をちゃんと育てることが出来て始めて一人前と言えるのです。

前回のエントリーで「一軒任されるまで成長すべし」と書きました。
部下を育成できないのでは一つの店舗をやって行くことはできません。

「一軒任せられる、」とはここら辺も含めて信頼してもらえる、ということです。
どんな店舗でもスタッフの育成は需要な課題です。
これが出来る人と出来ない人では店の成績は大分変ってきます。

威張るだけでも、優しいだけでもよろしくない。
まして、育たない理由をスタッフのせいにするのも何の解決にもならないですね。
「ダメなのばかりだから全部自分でやってます」ってのもね・・・。

別に「ろくな部下がいない」と人のせいにしてもいいけど
利益を出せなくて責任を問われるのはあなたの方です。

そうならない為に、今から自分の下を育てることをイメージしておくといいです。

自分が修業中なのに、もう後輩の心配??
そうです、その通り。確かにびっくりしますね、でも大切なことです。
イメージしましょう。

あなたの下には様々なタイプの後輩やアルバイトが入ってきます。

優秀で素直な人ばかりとは限らないですよね。
「言うことを聞かない」、「言い訳ばかり」、「ハナから仕事をバカにしてる」人。
また、「何となくやる気がでない」とか「時給への不満ばかり」、
なんて人もいるかもしれないですね。
そんな時、自分が一つ高い所にいないと、ある意味で「負けて」しまいます。
負ける、とは「成長させられない」ことです。

また、一番良くないのは、あなたが後輩と一緒になって仕事への不満を言うことです。
店の成績が良くなかったりするともう最悪です。
みーんなネガくんネガさん。

あなたには後輩を育てる義務があるのです。
一軒任されているのですから。

「嫌ならやめれば?」は育成とはいいません。仕事の放棄です。

あるとき、すし店の店長をしているあなたの所に、ホール係の女性が相談にきます。
「同じ時給なのにホールは大変で調理は楽してる。クレーム処理とかもあるし不公平です。最近やる気がでません。」
そう相談されたあなたはどうしますか?

不公平感を取り除くために時給を変えますか?
その人が調理場に入るように組みなおしますか?
一日おきに交代させますか?
まぁまったく無意味とは言いません。ただ

飲食店とは、人が人のために食事を通して幸せを提供する仕事です。
数字で割り切れないことばかりです。

仕事の意味や意義は、前向きな気持ちで働くことで、自らがつかむものです。
ましてここは飲食店。
公平ならやる気出して働く、不公平を感じるとやる気がなくなる。これでは働いててもつまらないし、悪いエネルギーは周りのやる気を失わせます。

「ホールの仕事って最初は嫌だったけど、お客様の笑顔が一番見られるし、お店のイメージを一番左右する重要なポジションなのですごくやりがいがあります。最近は気分が落ち込んでても仕事に入ると自然と笑顔が出るようになりました。」
こんな風に思って働けるようになったら、それはその人が紛れもなく「成長」した証ですね。
同時に店舗全体のレベルも上がっています。

後輩の意見を聞いたあなたは、こんなゴールを頭に描くことができましたか?
あなたなりの導き方でいいです。厳しい派でも温厚派でも構いません。
彼女が今後どう働けばいいのか、ちょっとだけ高い意識の話を
彼女と同じ目線で話してあげられたら、素晴らしい店長ですよね。

ただし大事なポイントがあります。
「実際に相手が成長しているかがポイントです」
あなたの頑張りではなく、結果として相手を成長させられるか、だけです。

ではあなたにもう一つ質問です。

「こんな話、いつしましょう?」

営業中は無理っぽいですね。
営業終了後しかなさそうですね?残業代なんてつきません?
あなたは明日も朝から仕事です。
だから店長なんて損なポジションですか?
スタッフの悩みを聞くのは貧乏くじなんでしょうか・・・。

なんだかいろいろ考えさせられますね!

さて、

こんな未来のことを考えてるうちに、あれ!?
今の自分自身が見えてくるかもしれないですね。

あなたが何か不満があるなら
未来の、成長したあなたがアドバイスしてあげてみてください。

教えることは教わること

寿司職人として本当に成長していくためには
心にちょっとは哲学がないとね
目指せ!腕もハートも熱い寿司職人!

というお話でした。

んでは。