アスケン3 リトルライオンの小野和彦氏と宍戸慎一良氏が、かくも人を導けるのにはワケがある

アスケンの正式名称は
「明日の実務経営意匠研究会」といいます。
コンサルタント会社「リトルライオン社」が設立しました。

リトルライオン社のコンサルタントは
「人の育成」から始まる、と前回の記事で書きました。
これ、一般のコンサルタントの人はやりません。
人を育成するということはもの凄いパワーが要求されます。
「あなたはこうなってください」
と言うだけで人が成長するワケがない。
その人の性格や思考を見定め、多くの会話をしながら対人関係を作り、課題を与えて観察し、褒め、叱り、共感し、ゆっくりゆっくり成長させていくことが、つまり「人の育成」です。

LL社の社長小野和彦氏と宍戸慎一良専務は
元ゼンショーの幹部社員でした。
あの「すき家」を運営している会社です。

ゼンショーは1982年横浜の鶴見区に本社を設立しています。
当時は工場の隅っこにトタン屋根のプレハブという作りだったそうです。
2人はすき家がまだ生まれたてで数店舗しかないころに入社しています。
当時のすき家は、お肉や野菜を近くの肉屋さんで買っていたそうです。
のどかな時代です。
今や外食産業日本一のマンモス会社に成長していることはご存知の通りです。

ゼンショーの急成長は勿論小川賢太郎社長の手腕によるところですが
その小川社長の側近中の側近として事実上ゼンショーを上昇気流に乗せたのが
小野和彦氏です。
宍戸慎一良氏も同時期に入社して現場スタッフから幹部社員に昇進しています。

当時の話を聞くと壮絶です。
牛丼といえば吉野家が代名詞だった時代。
すき家にはアルバイトもお客様も来てくれなかったそうです。

すき家は24時間営業。
運営する社員は時に1日20時間労働、寝る場所がなくて海岸の砂の上で数時間寝て店舗に戻ってまた仕事。
遠くの店舗の管理を任せられると、給料より移動代が多くなる。

入社した社員が殆ど辞めてしまうこともあったそうです。
そんな中で、小川社長は最初から「外食世界一」の目標を明言しています。

どんな空気だったのでしょう。
お金も知名度もないボロボロの会社。
現場のアルバイトはやる気があるんだかないんだか・・・。
完成度の高い仕事を要求する厳しい小川社長。
その下で働く若い社員たち
怒り。絶望。不安。
普通に考えればそんな空気だったはず。

それが、たったの20年後にあのマクドナルドをも抜いて日本一の座に。

「どうやって、個人店に近い無名の牛丼屋が日本一になれたの?」

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「あんなでかいチェーン店を例に出されてもね」
そんな風に思う店舗経営者も沢山いると思います。
でも小野和彦は言います。

「チェーンも個人店も何も違いはない。運営も集客もリピートの獲得もすべて。」

すき家の歴史を見れば分かります。
すき家は超大手が拒否を投じて出現させたチェーンではないのです。

会社を成長させようと思ったら、末端の店舗の売り上げをきちんと上げていく以外にありません。
その為にアルバイトの教育や商品の管理、販促などあらゆる施策がとられます。
因みに、小川社長は牛丼の売り上げの上げ方にはノータッチだったそうです。
売上げを作り、利益を最大化し、会社を前進させたのは社員たちなのです。

彼らが「社長に働かされてる」と思っていたら今のゼンショーはありませんでした。

二人はよく口にします。
「社長なんか関係ない。社長のために働いたことなんて一度もない」

小川社長の名誉のために書きますが二人は小川社長の経営手腕、人柄を絶賛しています。決して悪く思っていません。念のため。

これが言える人、あまりいないんじゃないかな。

リトルライオンの二人が人の教育ができるのは
まさに自分たちが実際に経験してきたからだと私は思っています。
「真剣にやってみろ、お前はまだ本当に真剣になってないぞ」
そう言えるのは、本当の真剣の意味を知っている人だけです。

・本当に真剣な人間はどんな面構えになってどんな言葉を発するのか知っていること。
・一介の無名店を日本一させる過程と、必要な社内改革をすべて知っていること。
・現場で働く人の気持ちを現実感をもって理解していること。
・部下に厳しく接しても、ちゃんと尊敬されるトップの在り方を知っていること。
・その後の独立で1,700店の店舗と20,000人もの人の育成を手掛けてきたこと。

因みに「真剣」とは日本刀のことですね。

飲食店は人が売ります。
現場で働いたり、それを管理する人間のリアルな心情を理解していない人に、その教育は難しいでしょう。
現場のリアルな心情、それはひた向きに仕事に取り組む正の部分と、時に弱く、どす黒い邪の部分とがない交ぜになった
姿だったりするわけです。

すべて手に取るように分かっているのがリトルライオンです。
経営の診断、改善の施策など、数字の話はもちろん、実際に動く人間を育てることができる。
それが彼らの真骨頂であり

リトルライオンが世界一のコンサルタントであると私が断言する所以です。
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小野和彦氏は
二人が積んできた経験、知識、情報を、コンサルと言う形で伝えていくには

間口が狭いと感じていたそうです。
「どうやったらもっと沢山の経営者やスタッフにより良い人生を歩んでもらえるか」
「効率的に沢山の人に自分たちの経験を伝えるにはどうしたらいいか」
いつしか考えた末に誕生したのが
「アスケン・明日の実務経営意匠研究会」です。

コンサル料が払えない経営者も参加できて
SNSを使うことで効率的にアドバイスできる研究会。

ここに来て勉強したり、同業や異業の方と情報交換したり
時には楽しく飲むことでストレスを発散してもらう場所。

孤立しがちな経営者の方たちが集まって輪になり
来たるべき厳しい時代を乗り越えるためのスクラムを組む場。
勿論、経営者予備軍の方たちにも貴重な場所。
それが「アスケン」です。

やっていることは
「明日の備え」です。
明日の備えなので、現状の打開策だけを求めても答えがないこともあります。
ここら辺のことは次回に書きますね。

小野和彦氏のブログ おのぶろぐ
宍戸慎一良氏のブログ シシドブログ
明日の実務経営意匠研究会の公式ブログ