鮨武で使うお米「謙太郎米」の故郷を訪ねました

代々木上原鮨武オープン!!

2015年11月20日

おかげさまで

鮨武が無事オープンしました。

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初日のお客様から物凄く好評で♪

この一か月ほぼ満席が続いています。

好評の理由は様々なのでしょうが、私がすごく気を使っているのは

お米、シャリです。

鮨武のシャリはコシヒカリを使っていますが

一口にコシヒカリと言っても本当に沢山の産地があり

それぞれに品質にばらつきがあります。

鮨武でつかう謙太郎米はとても美味しいお米です。

私は日本一だと思っています。

今回は人形町おか吉の岡村社長にお誘いいただき

謙太郎米の美味しさを確かめに行ってきました。

いざ、八重原へ

謙太郎米の故郷は長野県八重原村です。

東京から高速で約2時間

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上信越自動車道の東部湯の丸インターからさらに30分ほど走ります。

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国道から少し上った丘の上に謙太郎米の生産者

柳澤謙太郎さんの田んぼはありました。

こちらが柳沢謙太郎さん。

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精米機の説明をしていただいているところです。

明治大学を出て先祖代々の農業を継がれました。

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謙太郎米の田んぼの土は若干粘土質で、赤みを帯びいています。

刈り取った稲を抜いてみると根が赤いのが分かるでしょうか。

これは土が鉄分を豊富に含んでいるためだそうで

適度な粘土質は水が少なくても乾ききらないので稲の生育には適しているそうです。

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高台にある謙太郎米の田んぼは水を引き入れるのに

昔から尋常ならざる苦労を重ねて来ました。

すぐ下を流れる千曲川からは引き入れることができず

はるか60キロはなれた蓼科山の水源から水路を作って引いてきています。

水と養分を抱えて離さない粘土質はこの地の稲作になくてはならない存在なのですね。

 

藁です藁藁

カツオのタタキように藁を分けてもらいました♪

太陽のいい香りがします。

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続いてお米の貯蔵庫へ

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田んぼの横の土地に貯蔵用の建物があります。

写真では分からないけど大きくて立派です。

中に入るとデッカい貯蔵庫が並んでいて

はしごで登ると上から中を見ることができました。

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これが横ののぞき穴

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少し出してもらいました。

これがモミです。

謙太郎米の美味しさの秘密のひとつがこのモミ貯蔵にあります。

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モミは生きています。これを土に巻くと芽をだして稲に成長するのです。

生きている状態ですから生きるための栄養素がしっかり残っています。

春になったら元気に芽吹いてやると息巻いているように感じます。

なんだかお米が愛おしく思えてきました。

このモミを乾燥させるのですが、この乾燥作業を謙太郎米は自然の風を当てるだけで行います。

多くのお米は効率を考えて温風をあてて短時間で乾かしますが

謙太郎米は扇風機で柔らかく風をあててゆーっくりと乾燥させます。

だからお米がひび割れしません。

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とてもきれいな、水晶のようなお米になります。

お米が割れてない、ということはシャリにとって非常に大事な条件です。

 

燃えるおとーこのー♪古い?

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天候が怪しくなってきました。

次はお米の命ともいえる水、その水源を訪ねに車に飛び乗りました。

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謙太郎米の田んぼの水ははるか60㎞先の

蓼科山の中腹から、この田んぼのためだけに

ご先祖様たちが水路を築いて引いてきたものだそうです。

謙太郎さんのお爺さんの時代は、春が近づくと水源の山に籠って

2か月近くかけて水路を修復するところから米作りをスタートさせていたのだとか。

そんな話をするときの謙太郎さんはご先祖様への感謝に満ちた

真剣な表情をしていました。

30分ほど走って謙太郎米の水の源に到着です。

すでに雨が強くなっていました。

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国道に車をとめて少し歩くと、金網で囲まれた水源がありました!

落ち葉が積もった大地からコンコンと湧き出る清水です。

この水がはるか60㎞先の謙太郎さんの田んぼまで延々と水路を伝っていくんですね。

なんでも田んぼに着くまでに3日かかるとか。

今のように便利な道具が無かった時代です。

昔の人の苦労が忍ばれます。

どうしてもすくって飲みたかったけど勿論入ることはできません。

記念撮影で我慢します。

左が謙太郎さん、中心が岡村社長です。何故かハイテンション。

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私たちにとっては観光や勉強の場ですが、謙太郎さんにとってはまさにここがルーツのような神聖な場所。

八重原のお米と水について説明する柳沢謙太郎さん。

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何もかもが清らかで、いるだけで心も洗われるような気がしました。

田に水を引くために命を削ってきた人々の魂もきっとここにいて

今もこの水を護っているんだろうな

そんな風に思える、自然と気持ちが引き締まる場所でした。

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水は水源であるここから生活排水が一切流れ込むことなく

田んぼに注がれるのだそうです。

 

旨いわけです。

 

水・土・朝晩の寒暖の差が激しい気候

 

それにモミ貯蔵や冷風乾燥、注文を受けてからする精米

 

そして、謙太郎さんのご先祖様と自然への感謝のこころ。

 

ぜんぶが謙太郎米というお米に結晶となって凝縮されているわけですね。

謙太郎米、鮨武でも大切に美味しく、使わせていただきます!

訪ねてみて本当に良かった。

次は夏の波打つ稲穂を見ながら田んぼ脇で一杯やりましょうと約束して帰路についたのでした。

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